要 旨
穀物貯蔵サイロにおける水分移動の実態を把握するため、カントリエレベータの貯蔵サイロ上部空間と外壁面における温度・相対湿度を測定した。この実測値と模型実験の結果から、既設の貯蔵サイロでは測定困難な場所にある籾層の温度・水分分布の変動を数値解析により補完的に推定し、さらにサイロ内部の天井・側壁面における結露発生の可能性を検討した。その結果、空気を介した穀粒間の水分移動よりも、壁面からの結露水の滴下・浸透が水分むら発生の主要な原因であるとの結論に達した。キーワード: 穀物貯蔵サイロ, 水分むら, 熱・水分同時移動, 結露