要 旨
養豚生産でのロット管理とオールイン・オールアウトシステムの効果を検証するために、常時稼働母豚数800頭の大規模養豚場において、合計1,385頭の離乳子豚を用いて6回の飼養試験を行った。
ロット管理とオールイン・オールアウトシステムの実施により、慢性疾病によるヘい死率は1/2に、また、本システムにおいて、換気を改善することにより1/5に低下した。ロット編成に伴う離乳日齢のばらつきは、その日齢幅が16〜25日の範囲であれぱ、飼育成績に大きな影響を与えることはなく、離乳後の分娩豚房での馴致飼育も必要はなかった。また、離乳を分娩後21日以前の早期としても母豚の繁殖性に影響はなかった。
しかしながら、ロット管理とオールイン・オールアウトシステムにおいても、子豚は離乳の2週間後から体調不良症状を呈しはじめ、3〜4週間目にヘい死事故が集中した。このことから、慢性疾病が浸潤した農場での成績改善には、離乳後3〜4週間までの飼養管理や環境管理が極めて重要であると判断された。キーワード: ロット管理, オールイン・オールアウトシステム, 慢性疾病, 離乳日齢, 子豚のヘい死