要 旨
水の華の異常発生する霞ヶ浦及び筑紫湖の異臭味発生の原因、藻類相、水質について評価・解析した。
官能試験から、霞ヶ浦湖水の臭気の種類は、メチルメルカプタン、イソプロピルメルカブタン、ディメチルメルカプタンに類似した。また、ニオイセンサ試験から、両湖水とも、硫化水素系ニオイセンサの強度とクロロフィルの濃度が密接に関連した。
夏期の両湖水中の藻類相は、霞ヶ浦では85%が藻類 M.aeruginosa、ついでMIBを発生する P.Tenue であり、筑紫湖では38%がM.aeruginosa であった。
官能試験による湖水の悪臭の種類、原因の解析から、霞ヶ浦の臭気の種類は、土臭で、筑紫湖の場合、沼沢臭で強度は霞ヶ浦の1/2以下であった。また、10種の臭気物質の臭気試験により、人に感知する臭気は、イソプロピルメルカプタンが 0.00038ppb、メチルメルカプタンが 0.00085ppb でとくに強く、アンモニア、硫化水素はそれぞれ8.75ppm、9.4ppmと極めて感度が低かった。
ニオイセンサのうち、硫化水素系タイプセンサは、官能試験でとくに強く感知したイソプロピルメルカブタン、イソプチルメルカプタン、メチルメルカプタン、さらに、硫化水素の濃度と検出眼界濃度がよく一致した。キーワード: 悪臭, Microcystis, 官能試験, ニオイセンサ