要 旨
回分式コンポスト化プロセスを対象に、プロセスの主要な状態変数である基質濃度と温度を確率変数とみなして確率の収支式であるマスター方程式を誘導した。得られたマスター方程式を用いてモーメント法により状態変数の期待値、標準偏差の時間的変化を理論的に予測する方法を提示した。そして、発酵槽内温度実測値の標準偏差から確率過程の単位濃度幅εの値を見積もり、確率モデルによるシミュレーションを行った。実験終了時における基質濃度の標準偏差について実験値と本モデルによる計算値とを比較したところ、両者に良好な一致がみられ、本モデルの妥当性が確かめられた。また、εの値が大きいほど状態変数のランダム性が増すことが示された。キーワード: コンポスト化プロセス, 確率論的モデル, マスター方程式, 期待値, 標準偏差