農業施設31巻2号
2000.9, 105〜112
論文:

吸引式全自動移植機における苗ブロックの挙動に関する研究
−苗搬送過程のシミュレーション−

内ヶ崎万蔵・渡辺兼五・東城清秀・世良田和寛・宮本眞吾・テホミルカタルジェフ

要 旨

 エアー・シリンダーシステムを用いた吸引式全自動移植機では苗ブロックが吸引され、落下管を通り、正常な状態に制御され管出口から圃場ヘ移植されなければならない。苗ブロックが吸引され、落下するまでの苗ブロックの挙動を明らかにする必要から、シュミレーションを行った。この挙動には苗ブロックの動きの状況、移動速度、エネルギーを含む4つの基本パラメータがある。これらを包括したシュミレーションプログラムを開発し、自動移植機の落下管出口の苗ブロック終速度制御方法を明らかにした。
 復動型シリンダーによって落下管内の空気が吸引あるいは圧縮される構造とし、吸引によってトレイ内の苗を損傷なく引き抜き、圧縮によって苗の落下速度を遅くして苗ブロックを崩壊させずに圃場ヘ軟着地させる。終速度を落下管のセンサUから圧電センサーまでの平均速度としてシュミレーション値と実験値とを比較した。その結果落下管径34mmと43mmでは実験値がシミュレーション値よりも若干大きい値を示した。

キーワード: 吸引式全自動移植機, エアー・シリンダーシステム, シミュレーションプログラム


農業施設学会