要 旨
ハウス内土壌pF値の経時変化を予測し、篤農家が必要とする灌水量を算出し、電磁弁を開閉する自動灌水システムを構築した。このシステムを実際の園芸ハウス内で稼動させ、篤農家の行う灌水作業と比較した。その結果、pF値を目的変数とし、ハウス内の温度・湿度およびハウス外日射量、定植後の経過日数を説明変数とした重回帰式により、pF値の経時変化をある程度予測できた。キュウリ栽培実験において、重回帰制御区および慣行区における収量、A品質割合、収入合計はほぼ同等の成績であった。トマト栽培実験においても、重回帰制御区および慣行区における糖度、A品質割合、収入合計はほぼ同等の成績であった。以上のことから、本研究で開発された自動灌水システムはほぼ実用に供しうると判断された。キーワード: ハウス, 土壌水分, pF値, 日射, 温度, 湿度, 定植後日数, 重回帰式, 自動灌水