要 旨
搾乳牛糞尿スラリーを原料とする有効容積60m3のバッフル型嫌気発酵槽を地下埋設し、発酵温度約35℃で連続運転を行った。有機物負荷8.1kg/m3/日とした高負荷運転ではガス生成量118.7m3/日,メタン濃度は56.5%であった。その時の平均日外気温は−7.1℃であった。生成ガスは発酵槽の加温に用い、余剰ガスで発電を行い、発酵槽の運転に用いた。さらにエンジンからの排熱は回収し発酵槽の加温に用いた。発酵後のスラリーの肥効成分は、投入スラリーのそれを保持し、有機体の窒素は、無機化しアンモニア態に変化した。また、スラリー中の大腸菌群数は発酵により激減し、非常に低い値となった。キーワード: メタン, 嫌気発酵, 乳牛糞尿スラリー, 寒冷地, 農場規模, 肥効成分, 大腸菌