農業施設31巻4号
2001.3, 197〜204
論文:

デュアルフューエル・コージェネレーションシステムの基礎性能に関する研究

朴宗洙・石井耕太・寺尾日出男

要 旨

 本研究の目的は家畜糞環・生ゴミのような有機廃棄物の嫌気性発酵から発生するバイオガスをエネルギーとして有効利用する技術で、バイオガスと軽油のデュアルフューエルでコージェネレーションシステム(以下CGS)を運転する場合、CGSの基礎運転特性とエネルギー効率を検証することである。バイオガスをディーゼル機関の燃料として利用する場合、バイオガス供給量、機関負荷、機関回転数をパラメータとした実験により、CGSの熱勘定の傾向と性能持性の資料を蓄積した。また、CGSの運転においてバイオガスの供給によって排気ガスから排出されるNOxと煙濃度の減少が認められた。CGSの回収熱効率は35〜50%に達して、機関の正味熱効率と合わせた総熱効率は50〜80%になった。しかし低負荷の場合(正味平均有効圧0.45以下)は供給メタンの未燃焼が発生し、これはCGS性能悪化の原因になると共に、CO2より数十倍強力な温暖化ガスの放出を意味するので、今後未燃メタンの低減対策が必要である。

キーワード: バイオガス, メタン, デュアルフューエル運転, コージェネレーションシステム


農業施設学会