要 旨
良い品質の乾燥食品を得るためには、乾燥プロセスの変化を計測し得ることがまず必要である。そこで、本研究ではロータリ型乾燥機を用いたトウガラシの乾燥プロセスを非破壊・連続的に秤量し得るシステムを製作し、その有効性を確認するために実験を行った。システムは、試料とその3倍の質量を持つドラムが左右の片持ちはりで支持され、レーザー距離計を用いてその変位を計測することにより、ロータリドラム内の試料を、サンプリングを行うことなく連続的に秤量することができる。レーザー距離計によって測定された変位は、リアルタイムでコンピュータプログラムにより質量に変換され、連続秤量を可能にしている。また、間欠的なドラムの回転による乾燥プロセスは従来のトウガラシの乾燥システムと異なり、効率的な方法と考えられる。実験の結果、このシステムは安定な状態で、乾燥プロセスを連続27時間計測することができ、同時に、温度、相対湿度、熱風発生機からの風速などの乾燥パラメータをコンピュータにより計測することができた。この測定システムを用いることによって、乾燥プロセスにおける食品乾燥にとって適切な乾燥条件を探すことが可能になると思われる。キーワード: 連続秤量システム, 非破壊計測, レーザー距離計, ロータリ型乾燥機