農業施設32巻2号
2001.12, 135〜145
論文:

通気管路を用いた‘アーウィン’マンゴーのMA貯蔵

ロハニ ハスブラ・ストリスノ・川崎聖司・小島孝之・秋永孝義

要 旨

 貯蔵中の品質保持を目的としたMA包装を作り出すために通気管路の有効透過率の経験的な数学モデルと‘アーウィン’マンゴーの呼吸速度の酵素力学的原理に基づくモデルを研究した。内径3mmから9mmで長さ50mmから350mmの通気管路の有効透過率はO2については7.8x10-6m3/hから91.0x10-6m3/hでCO2については7.0×10-6m3/hから78.5×10-6m3/hであった。非線形変数増加モデルは有効透過率と管路の寸法の間の関係を良く表すことができた。その決定係数R2はO2とCO2についてそれぞれ0.956と0.959であった。12の異なったガス組成のもとでの呼吸速度の酵素モデルは実験値と大変良く適合していた。4.3x10-3m3 のガラス瓶に1.2kgの試料(3個のマンゴー)を入れて、内径9mmと11mm、長さ50mmの管路を用いた場合、ガス組成はO2は7.8から10.3%、CO2については12.0から14.7%となり、21日間の品質保持ができた。一方、対照区では14日後には商品性が失われていた。モデル包装においては果実の目減り、硬度、SSC、酸度の低下傾向、pHの上昇が目立って減少していた。外観は傷害が生じたことから両者に差がみとめられなかった。これらの結果から、管路を用いることでマンゴーの最適なMA貯蔵が可能である。

キーワード: 有効通気率、管路、呼吸速度、MA貯蔵、マンゴー


農業施設学会