要 旨
同形状の豚房空間を有するが異なる換気方式を採用した2部屋のウインドレス離乳子豚舎を対象に舎内環境の事前測定をふまえ、換気方式の違いに起因する舎内流れを3次元数値シミュレーションを用いて検証し、その特性について考察した。畜舎内の多孔性パネル天井面、スロット式床面における小間隙・小孔などの解析上困難な形状を解析空間内に定義せず、これらの構造体に対応する解析格子に、その形状を特徴付ける値として"流路率"を導入する数値シミュレーションの手法を試みた。本研究で用いた計算手法は、解析困難な構造体を仮想的なものとして扱うことによって、実在の複雑な構造体の解析空間内での定義や、構造体に対応した格子生成が必要なく、計算量の減少にも寄与でき、畜舎内全体の3次元的な流れの再現を可能とした。この手法を用いて実在するウインドレス離乳子豚舎における陰圧換気室および陽圧換気室について、それぞれの舎内流れ特性を検証した。キーワード: 畜舎、換気方式、数値シミュレーション、3次元解析、流路率、気流分布