農業施設33巻1号
2002.6, 1〜11
論文:

攪拌オーガーによる籾貯蔵乾燥の確率論的モデル化

関平和

要 旨

 新籾入荷直後の貯蔵乾燥におけるビン下部の過乾燥による胴割れを防止するため、攪拌オーガーを備えたビンの開発が進められている。本稿では、籾乾燥プロセスにおける含水率のバラツキとオーガーによる乾燥むら抑止効果を定量化することを目的に、籾層含水率の確率密度関数に着目した新しい数理モデルを提示した。攪拌オーガーを備えた籾乾燥プロセスは静止、攪拌の2つのモードを繰り返しつつなされる。本モデルによる層内平均含水率の経時的変化の計算結果は実測値とよく一致した。また、本モデルから予測された含水率の標準偏差の時間的変化を実測値と比較したところ、静止モードにおける含水率バラツキの時間的な拡大と、攪拌モードにおけるバラツキの時間的な収縮を本確率論モデルで良好に再現できることが示された。

キーワード: 攪拌オーガー、籾乾燥、確率論的モデル、Fokker-Planck方程式


農業施設学会