農業施設33巻3号
2002.12, 155〜166
論文:

近赤外分光法による熱処理したマンゴーの内部品質の測定に関する研究

ロハニ ハスブラ・田邊哲也・田中宗浩・秋永孝義

要 旨

 熱処理後のアーウィンマンゴーの水分、硬度、SSC、酸度、pH等の内部品質の予測の可能性を600〜1000nmの近赤外分光法で研究した。無処理の63試料を検量線作成用に、62個の熱処理したマンゴーから収集した124試料を評価用に用いてPLS回帰分析とPCR回帰分析を行った。PLS法による結果がPCR法より良かった。モデルの予測精度にはスペクトルの前処理の影響があり、Savitzky-Golay 法による2次微分が最も良い検量線モデルを示した。熱処理したマンゴーの水分、硬度、SSC、酸度、pHの相関係数とSEPはそれぞれ、9.4(0.384)、0.87(0.066)、094(0.387)、0.80(0.053)、0.83(0.141)であった。果梗部の平均SSCは果頂部より明らかに高かった。熱処理したマンゴーの水分、硬度、SSCと酸度は熱処理していないマンゴーより明らかに高く、pHは明らかに低く、品質低下を減少させることで熱処理後の果実の品質を著しく改善したことを示した。

キーワード:非破壊、近赤外線分光、熱処理、マンゴー


農業施設学会