要 旨
カーネーション切り花の生産現場での低温貯蔵の有効性について検討した。愛知県一色町で生産された切り花を、収穫後直ちに5℃設定の貯蔵庫に0、3、6、9、12日間貯蔵し、集荷場、岐阜市内の花卉市場、小売店を経由して、実験室へ流通させた。貯蔵期間中において僅かな開花の進行が認められた。集荷場で品質保持剤(DPSS)処理した切り花では、非貯蔵と3日貯蔵花において品質保持期間の延長が認められた。DPSS処理しない切り花では、12日間貯蔵しても非貯蔵と同等の品質保持期間を有した。しかし、カタラーゼ活性を指標とした花弁の内的状態は異なった。以上の結果から、3日間までの5℃貯蔵は有効であることが示された。キーワード:カーネーション、カタラーゼ、流通、1,1-ジメチル-4-(フェニルスルホニル)セミカルバジド(DPSS)、低温貯蔵