要 旨
畑酪混同地域である北海道のA町において、畑作農場と酪農場の全戸を対象に実施したアンケートに基づき、畑酪間で行われている家畜糞尿と敷料との物々交換や、交換耕作によって生じた地域内の循環窒素量を調査した。酪農場から発生する家畜糞尿由来窒素の1割弱にあたる200[MgN/年]は、堆肥等の提供あるいは交換耕作により畑作物に利用された。地域内循環を計算に含めない場合、A町の酪農場から発生する窒素負荷量は年間で1.63[GgN/年]になるが、地域内循環を含めると1.45[GgN/年]であり、地域内循環により酪農場の窒素負荷量は11%減少していることが明らかになった。キーワード:畑酪混同地域、地域内循環、交換耕作、窒素負荷、酪農場、畑作農場