要 旨
繊維性バイオマスのメタン発酵特性を解析するために、小麦外皮であるフスマを選定し、有機物濃度と水理学的滞留時間をパラメータとして、1L発酵槽を用いた中温連続発酵実験を行った。ほぼすべての実験区において、発酵は定常状態に達し、バイオガスの安定生産が可能であった。発生ガスの組成はメタンと二酸化炭素が約50%ずつ含まれており、他の有機性廃棄物と比較してメタン含有量が少なかった。有機物濃度が高く、また水理学的滞留時間が短くなるにつれて、有機物負荷が高くなるため、発酵状態は悪化し、メタン発生量は減少した。この発酵特性を詳細に検討するためにChen-Hashimotoモデルを適用したところ、フスマを原料としたメタン発酵の最適な有機物濃度と水理学的滞留時間がほぼ明らかになった。キーワード:メタン発酵、繊維性バイオマス、フスマ、代替エネルギ、バイオガス、廃棄物処理、Chen-Hashimotoモデル