農業施設34巻4号
2004.3, 257〜263
論文:

播種時期を異にしたハウス栽培ニラ‘グリーンロード’の収量と刈り取り後の再生に及ぼす気温の影響

安東赫・池田英男

要 旨

 異なる時期に播種してビニルハウス内で砂耕したニラ‘グリーンロード’5作を、それぞれ2ヶ月毎に刈り取って、年間を通じてのニラ地上部の収量と刈り取り後の葉の再生に及ぼす気温の影響を調査した。
 10月に播種した第1作のニラを2ヶ月毎に刈り取った場合、地上部収量と刈り取り後の葉の伸長は、刈り取り時期によって変化した.また、播種から刈り取りまでの期間と刈り取り回数を同じにして比較した場合,刈り取り後の再生は、刈り取り時の気温によって大きく異なった.しかし、異なる時期に異なる期間養成されたニラでも、刈り取り時期が同じであれば、刈り取り後の葉の再生量とパターンは同様であった。これらの結果から求めた、刈り取り後の葉の再生と積算気温とは有意な関係を示し、刈り取り後の気温が再生に強い影響を持つことがわかった。刈り取り後20日間で積算気温が約470℃に達する時期、すなわち、日平均気温が23-25℃となる時に、葉の再生は最も大きかった。一方、日長は、刈り取り後の葉の再生に及ぼす影響は小さいと見られた。

キーワード:ニラ、Allium tuberosum Rottler、砂耕、刈り取り、再生、ハウス栽培、積算温度


農業施設学会