要 旨
かつてオカラは日本人の重要な食品の一つであった。しかし、食生活の西洋化に伴って食料としてのオカラの消費量は低下し、その廃棄量は年に677,000トンにも達している(Amaha et al., 1996)。オカラには炭水化物や脂肪のほかにタンパク質も多く含まれており、この未利用資源に付加価値を与えて有効利用するための一つの方法として、オカラを利用した生分解性プラスチックの試作を行った。
オカラのタンパク質含量は、大豆と比べて少ないため、フィルムの成形にグリセロールを多く必要とし、また、大豆タンパク質のフィルムと比べて、オカラタンパク質フィルムの引っ張り強度および伸び率は小さかった。しかし、オカラタンパク質フィルムのこれらの物理特性は、ドデシル硫酸ナトリウムの添加により改善が見られた。従って、オカラタンパク質は生分解性フィルムの有望な材料となりうることが明らかとなった。キーワード:生分解性フィルム、オカラタンパク質、ドデシル硫酸ナトリウム、物理的特性、変性させる