農業施設35巻3号
2004.12, 157〜164
論文:

珪酸ナトリウムの添加によるオカラタンパク質生分解性
プラスチックフィルムの試作(英文)

李紅・院多本華夫・石川豊・佐竹隆顕・前川孝昭

要 旨

 大豆タンパク質と比べて生分解性素材としてのオカラタンパク質のアミノ酸含有量は少なく生分解性プラスチックの原材料として使用するにはさらに工夫が必要である。オカラタンパク質のフィルム形成溶液に対し、ドデシル硫酸ナトリウム、または、珪酸ナトリウムを添加し、アミノ酸の種類および形成フィルムの物理特性を調べた結果、ドデシル硫酸ナトリウムの処理では親水性、珪酸ナトリウムでは疎水性のアミノ酸がそれぞれ多く形成された。また、珪酸トリウムで処理したフィルムの形成溶液で作られた大豆タンパク質・オカラタンパク質のフィルムはともに物理特性、特に耐水性が顕著に改善された。珪酸ナトリウムの処理によって疎水性のアミノ酸が多く形成されたためと見られる。

キーワード: オカラタンパク質、生分解性フィルム、ドデシル硫酸ナトリウム、珪酸ナトリウム、物理特性


農業施設学会