要 旨
積雪地域の冬期間において、融雪システムを有する連棟ハウスと、融雪システムを有さず屋根雪がハウス両側面へ滑落する一般的な単棟ハウスを対象に、必要熱量の検討を行った。調査期間中における、連棟ハウス内に設置した融雪用暖房機の発熱量は、降雪量から算出した融雪に必要な熱量に対して、高い正の相関を示した。また、両者はほぼ1:1に対応した。連棟ハウスの床面積当たり必要熱量は、単棟ハウスの床面積当たり必要熱量よりもやや少なかった。保温比が大きいことによる熱量の減少よりも、融雪に用いられた熱量の増加が小さかったためと考えられる。
期間暖房負荷の算定値との比較では、単棟ハウスの暖房熱量はやや小さかった。連棟ハウスの暖房熱量と融雪に用いられた熱量の和は、算定値とほぼ同等であった。このため、積雪地域での融雪に用いられる熱量を除いた熱量は、従来の算定方法では、やや大きく評価される可能性が考えられる。キーワード: 保温比、暖房負荷、必要熱量、温風送風、融雪、連棟ハウス、純放射量