農業施設35巻4号
2005.3, 205〜210
論文:

砂濾過槽とオゾンを利用した汚水処理水脱色技術の開発
−処理水性状の違いによる脱色効果の比較−

脇屋裕一郎・松尾孝弘・坂井隆宏

要 旨

 本試験では、砂濾床により有機物、浮遊物質等の除去を図った状態で、色度以外の他の成分性状の異なる処理水を利用した、オゾンによる脱色効果の比較試験を行い、脱色に最適な処理水性状の検索およびオゾン脱色施設の低コスト化の可能性について検討を行った。オゾン発生器は、酸化チタン電極、ハニカム構造のものを使用し、発生設定量は1台当たり3g/hとした。試験は、色度を一定とし、色度以外の他の成分濃度が低い処理水を供試した試験1と他の成分濃度が高い処理水を供試した試験2において、脱色効果の比較を行った。試験1では、色度200以下において、4時間以内に色度50程度に低下することが確認されたが、試験2では、脱色効果は確認されたものの、脱色速度は遅く、開始時色度の違いによる傾向が認められず、ばらつきが生じた。さらに、オゾン消費率は、試験2の方が高く推移したことより、オゾン脱色装置の低コスト化を図るためには、COD、NOx-N濃度の低い処理水を脱色装置に投入できるよう生物処理と一体化した処理体系の確立が必要となることが確認された。

キーワード: オゾン、砂濾過、脱色、処理水性状


農業施設学会