農業施設35巻4号
2005.3, 229〜237
論文:

子豚用閉鎖型畜舎から排出される粉じん及びアンモニア

原田泰弘・道宗直昭

要 旨

 本研究は、畜舎から排出される空気に含まれている粉じんや臭気を除去する技術の開発の一環として、その空気中に含まれる粉じん、アンモニアの定量的な把握を目的として行った。
 調査は、近年普及しつつある子豚用の閉鎖型畜舎(120頭)を対象とし、2000年4月〜12月にかけて行った。換気空気に含まれる粉じんの濃度は時刻による傾向は見られず、飼養期間毎の平均濃度はO.6〜4.4mgDM/m3と大きく変動した。また、粉じんの濃度は換気量、換気空気の相対湿度、飼養日数に影響され、飼養日数と換気量の影響がほぼ同等に大きいことが示された。換気空気に含まれるアンモニアの濃度は夏期の方が高く、飼養日数の経過につれて上昇する傾向にあり、悪臭防止法の規制値(1〜5ppm)を超えて脱臭対策が必要な濃度に達した。アンモニア濃度を連続して測定することにより、畜舎から排出されたアンモニア量を把握することができ、その排出量は夏期134.8g/day、秋期127.0g/dayと算出された。アンモニアの1日当たりの排出量は、飼養期間が長期化するほど増加することが予測された。

キーワード: 粉じん、アンモニア、畜舎換気、閉鎖型畜舎、豚舎


農業施設学会