農業施設36巻1号
2006.6、11〜16
論文:

異常鶏卵の非破壊検出法に関する研究(2)
−可視分光分析による白色卵の血卵検出−

臼升善彦・中野和弘・水谷純

要 旨

 現在多くの集卵場において人間の目視で行われている透過光による血卵判別に替わって、可視分光分析による判別法を検討した。血卵に混入しているヘモグロビンの吸光度データを用いて、正常卵と血卵の判別を行った。その結果、正常卵の判別率は100%、血卵の判別率は83.0%となった。次に、500nm〜600nmのスペクトルデータを説明変数として、PLS回帰分析を行った。取得したPLSモデルにより未知試料を判別したところ、正常卵の判別率は100%、血卵の判別率は96.8%となり、作成したPLSモデルの血卵判別能力に再現性のあることが認められた。また、同じPLSモデルを用いて3ヶ所の産地の鶏卵について検定したところ、いずれも98%以上の高判別率を得た。このことから、PLS回帰分析は血卵判別に有効であることが示された。

キーワード: 鶏卵、血卵、可視分光分析、ヘモグロビン、PLS回帰分析


農業施設学会