要 旨
CFD技術を援用してパッドアンドファン冷房温室内の気流および温度分布について検討を行った。
解析対象とした温室の特徴を踏まえ、多孔質パッドに流路率の概念を用いて形状近似を行い、また乱流モデルを導入し、実在する測定温室の構造、管理条件および外部気象条件を入力して、室内気流速および温度についての数値計算を行った。計算結果と実測データとは比較的艮好に一致し、本CFD解析モデルの妥当性が認められた。
可視化結果から、パッドアンドファン冷房温室内における水平と垂直両方向における気流および温度分布の不均性を定量的に明示した。温室空間における気流と温度の分布が密接に関係しており、冷房効果を確保し、また冷却された空気を効率的に利用するために、一般的に遮光など併用措置が不可欠であるが、気流分布の高さ空間へのコントロールも重要であることが示された。キーワード: CFD、パッドアンドファン冷房、花き温室、気流速分布、温度分布