要 旨
H2/CO2資化性メタン菌の培養を行い,メタン菌体細胞とその培養液からビタミンB12の効率的な抽出、精製方法の検討を行った。分離にはXAD-2樹脂を充填したカラムを用い、メタン菌培養液から90%以上の高いビタミンB12回収率が得られた。また、明暗条件メタン菌培養比較実験による、ビタミンB12の回収を目的とするメタン菌の培養では、遮光が必要であった。さらに、メタン菌細胞内に蓄積されたビタミンB12を最大限に抽出するためには、菌体の冷凍・解凍による細胞壁破壊処理が必要であることが明らかとなった。メタン菌の活性が一番高い対数増殖期間で、ビタミンB12含有濃度が最も高いことが確認できた。これによって、高効率ビタミンB12を生産するためのメタン発酵では、対数増殖期操作が必要であることがわかった。キーワード: H2/CO2資化性メタン菌、ビタミンB12抽出・精製、メタン発酵