要 旨
前報で提案した農業施設の合理化施工支援のためのシミュレーテッド・アニーリング(SA)を援用した配置設計シミュレータを改良し、実際の農業施設配置設計問題への同シミュレータの適用の可能性を明らかにするための配置設計シミュレーションを行った。はじめに、敷地内に既存の建物等が存在するとともに、建設予定敷地形状が単純な矩形ではない敷地内に新規に建物や駐車場等を配置する問題において、各種配置制約条件を満たす最適配置設計を試みた。次に、収穫米の荷受・計量から乾燥・籾摺調製・袋詰に至る処理プロセスを担うライスセンターの建物内部の床面上に、同プロセスに関連する機械装置および設備を効率良く配置する最適配置設計を試みた。これら2例のコンピュータレイアウトの試行の結果、農業施設ならびに機械装置ともに、専門の建築設計士 による設計とほぼ同様の配置設計を得ることが出来、開発した2次元配置設計シミュレータの実際問題への適用の可能性を明らかにした。キーワード: 機械装置、コンピュータレイアウト、実用配置設計、シミュレーテッド・アニーリング、2次元配置設計、農業施設