要 旨
本研究では、生育中のパインアップルの熟度や内部障害果を立毛状態で評価可能な、携帯型熟度・障害果評価装置の開発を行った。基礎調査の結果、太陽光を光源とする透過光量で熟度や障害果を評価する方法を見いだした。この方法は、照射される太陽光の強さが天候状況や測定時刻で変化することから、透過光量を周辺光量で補正する必要があった。また、ハウス内と屋外では光環境が異なるため、補正した透過光量から熟度や障害果を求めるには、ハウス内用指標と屋外用指標の2種類が必要であった。開発した装置は、透過光と周辺光を捉える手持ち測定部(600g)と、周辺光量と透過光量から熟度や障害果を評価するコントローラ部(900g)から構成され、小型軽量な装置とすることができた。熟度評価精度は、適正評価の割合が約80%であった。また、障害果(花樟病果)の評価については、重度の障害果は1回の測定で評価可能であったが、中度障害果では複数部位を測定する必要があった。なお、過熟果の障害や軽度障害果の評価には難があった。キーワード: パインアップル、熟度、障害果、非破壊、内部品質評価、透過光、携帯型