農業施設36巻3号
2005.12、 153〜159
論文:

カーネーションの蕾開花促進における採取ステージおよび
温度が出荷までの日数や切り花品質に及ぼす影響

水口聡・渡辺久・川崎哲郎

要 旨

 蕾開花促進法による「母の日」用出荷をねらったカーネーション出荷調節において、採取時の蕾ステージや処理温度が蕾の生育および切り花品質に及ぼす影響について検討した。
 品種'ノラ'を対象に、蕾径が15mmのステージ1、蕾の先端が開きまだ花弁が色づいていないステージ3、花弁ががくから出た状態のステージ5で採取し、20℃、25℃あるいは30℃で開花促進処理を施した。その結果、蕾開花促進処理により出荷までの日数が顕著に短縮でき、蕾ステージが若く処理温度が高いほどその効果が大きくなった。切り花品質の問題点として、20℃処理では花のサイズと花持ち、25℃処理では花持ち、30℃処理では花弁色調と、いずれの温度で処理する場合でも品質問題の改善策が必要であった。
 25℃処理の場合、開花率から判断すると蕾径10mm採取までが若どりの限界と考えられたが、10mm採取では開花時の花のサイズと花持ちに晶質低下が認められた。したがって、蕾開花促進法における採取時の若どり限界は蕾径15mm以上であると考えられた。

キーワード: カーネーション、母の日、蕾開花促進法、蕾径、温度、品質


農業施設学会