農業施設36巻4号
2006.3, 209〜214
論文:

異常鶏卵の非破壊検出法に関する研究(3)
−可視分光分析による褐色卵の血卵検出−

臼井善彦・中野和弘・齋藤麻奈

要 旨

 現在、目視でも透光型検卵装置でも判別が困難とされている褐色鶏卵の血卵について、可視分光分析による判別法を検討した。供試卵(正常卵120個、血卵120個)のスペクトルデータを分光器により取得した。得られたスペクトルデータを説明変数とし、マハラノビスの汎距離による判別分析を行った。検量用試料120個を用いて判別関数を作成し、検定用試料120個について正常卵または血卵の判別を行った。その結果、判別的中率は正常卵で98.3%、血卵で93.3%、総合では95.8%となった。なお、あるGPセンター(鶏卵選別包装施設)の白色卵用の検卵装置を褐色卵の血卵判別に使用したところ、血卵判別率は47.8%であった。このことから、本研究で示した判別分析法は褐色卵の血卵判別に有効であることが示された。

キーワード: 褐色鶏卵、血卵、可視分光分析、差スペクトル、判別分析、マハラノビスの汎距離


農業施設学会