農業施設37巻1号
2006.6、 61〜69
論文:

炭窯排熱のハウス栽培への有効利用に関する研究(1)
−製炭時の利用可能熱量の算出−

大橋慎太郎・中野和弘・佐藤貞雄・中谷忠雄

要 旨

 製炭工程における窯内温度変化と熱収支を明らかにし、未利用エネルギーとして放出される熱量を算出した。研究対象地は、新潟県南魚沼郡湯沢町旭原福祉工場とした。同施設の炭窯において、生産性が高く炭化温度の高い自炭窯の温度測定を行った。白炭製造では、窯内での炭化に1日をかける日落し窯法と、2日をかける中二日窯法があり、本研究ではこの2種類の製炭方法における利用可能熱量を検討した。総出熱量のうち約50%が排熱として窯外に放出されていた。日落し窯法における単位時間当たりの利用可能熱量は、中二日窯法の約1.7倍であった。しかし、木材投入量に対する熱収支を計算した結果、中二日窯法の方が効率よく熱回収できることがわかった。これらのことから、各製炭方法における利用可能熱量が明らかになった。

キーワード: 炭窯、未利用エネルギー、排熱、熱収支、熱負荷、積雪寒冷地域、バイオマス


農業施設学会