要 旨
ジャカルタ市およびクラマッ・ジャティ中央卸売市場内の廃棄物処理システムの実態を分析するとともに、市場内外の廃棄物問題を中長期的に解決するためのアプローチの三類型(合意形成型・トップダウン型・ボトムアップ型)を提言したジャカルタ市内の青果物市場で発生する廃棄物の総量は1,034m3/dayであり、市内の廃棄物総発生量の4%強に相当することが分かった。また、同市場内での廃棄物平均発生量は199m3/dayであり、青果物搬入量の増減による影響は顕著に見られなかった。
さらに、廃棄物処理事業に関連するすべての利害関係者が参加可能な政策合意形成のための場を設定し、特に環境市民団体などの第三者が行政側と住民側の仲介者としての役割を果たす合意形成型アプローチが不可欠であるものと考えられた。なお、焼却処理の規模を量小化するための最終処理場代替用地の確保と実効のある廃棄物発生量の抑制が政策合意形成の中長期的な課題である。キーワード: 都市廃棄物、ジャカルタ、クラマッ・ジャティ市場、合意形成、トップダウン、ボトムアップ