要 旨
蕾切り力ーネーションを蕾開花促進法によって開花させると、ハウス内で自然生育させた自然生育個体と比較して花持ちが劣る(Minakuchi et al.,2004)。そこで、花持ち向上を目的に、蕾開花促進処理中の明暗周期が開花後の切り花品質に及ぼす影響について検討した。
品種'ノラ'を対象に蕾径が15mmのステージで採取し、3%のスクロースを含有する処理液に生け、25℃で開花促進処理を施した。処理中の明暗周期を連統照射、12時間ずつ明暗をくり返す12時間周期、6時間ずつ明暗をくり返す6時間周期、3時間ずつ明暗をくり返す3時間周期および連続暗黒条件とし、開花所要日数および切り花品質を調査した。
その結果、開花所要日数、花のサイズ、花弁色調、葉の色調には顕著な明暗周期の影響は認められなかった。花持ち日数には顕著な差異が認められ、連続照射や連続暗黒では花持ちが短かったが、3時間周期、6時間周期、12時間周期の順に長くなり、12時間周期では自然生育個体を有意に上回った。
このように、カーネーションの蕾開花促進処理中の明暗周期を連続照射から12時間周期にすることで、消費電力量の削減だけでなく、花持ち向上にも有効であることが明らかとなった。キーワード: カーネーション、母の日、蕾開花促進法、明暗周期、花持ち、開花所要日数