要 旨
本研究は、糞尿処理施設の環境影響の特徴比較を目的として、施設利用事例や施設設計値などから肥育豚を対象とした糞尿処理施設の導入段曹と運用段階を考慮したLCI分析を行った。また,LCI分析で計上された環境負荷物質の特性化を行い、処理施設やシステムの環境影響評価を行った。
堆肥化鯉の環境影響は、糞由来の影響だけでなく、エネルギー消費に伴う影響が犬きく、地球温暖化の影響でこの傾向が顕著だった。また、尿処理施設は、尿中Nによる環境影響が支配的であり、特に、N2O排出が大きく、地球温暖化の影響は堆肥化処理の約10倍となった。また、液肥化でNH3による酸性化、浄化処理で排水による冨栄養化の影響が大きいことがわかった。堆肥化と液肥化のシステムでは、酸性化の影響が大きく、浄化処理を利用したシステムでは、地球温暖化と富栄養化の影響が大きくなった。メタン発酵施設では、施設の密閉構造による効果として地球温暖化の影響が小さかった。しかし、消化液貯留槽では、開放型のためNH3が排出され酸性化の影響があった。これらLCI分析と環境影響評価から、密閉型であるメタン発酵施設や開放型である堆肥化処理、液肥化、浄化処理の環境影響の特性が定量的に把握できたと考える。キーワード: 糞尿処理、評価、LCI分析、環境影響、LCA