要 旨
ポリ乳酸(PLA)は、21世紀に相応しい環境対応型素材として着目されており、繊維、フィルム、シート、樹脂などの研究や開発が進んでいる。本研究ではPLAフィルムの柔軟性の改善を目指し、低分子可塑剤のポリエチレングリコール(PEG)を添加し、PLAフィルムの改良を試みた。可塑剤PEGの添加は、PLAフィルムの伸び率(E%)と水蒸気透過率(WVP)を上げる効果を示す一方、引張り強度(TS)を下げる傾向を示した。そこで、平均粒径40μmに微粉砕したバガスをPLAに添加し、PLAフィルムのTSの向上、WVPの改善とPLAフィルム価格の削減を試みた。その結果、バガスの添加により、PLAフィルムのTS、WVPの改善が見られた。
なお、PEに30%のCaCO3を添加して作られた市販マルチフィルムc1ean pack code E-29 Yomiuri Newspaper 2002の物理特性との比較では、バガスを添加したPLAフィルムはこの市販フィルムとほぼ同等の特性を持つことが明らかとなった。キーワード: バガス、ポリ乳酸(PLA)、ポリエチレングリコール(PEG)、引張り強度(TS)、伸び率(E%)、水蒸気透過率(WVP)