9月12日F会場(15:15-17:30)
農業環境工学関連学会2007年度合同大会オーガナイズドセッション
<OS - 2>−研究者として生き抜くために−
(農業施設学会研究推進委員会)
■セッション趣旨
昨今の年次大会では若手研究者や大学院生が減少しているように感じます.その一因として,農業環境工学分野における研究者・技術者としてのキャリアパスをどのように築けばよいのかという情報が不足しているのでは?と分析しています.特に,大学院博士課程に進んだらどうなるのか,留学,ポスドクの機会はどのように得たらよいのか,研究者として生きていくにはどのような競争があるのか,などについての実際的な情報が少なく,不安な方が多いものと予想します.大きな学会ですと若手の会が充実していますが,特に農業施設学会ではそういったものも見当たらず,なおさら情報過疎であると考えます.そこで,若手研究者のみなさんに多少なりとも将来へのきっかけを提供できればと考え,今回の合同大会を機に表記のセッションを企画しました.
■目的
農業環境工学関連学会の若手会員,学生会員を対象とし,若手研究者の今後の研究活動,キャリアパスに資することを目的に,当該分野の研究者として身に着けておくべきスキル,テクニック等を紹介しながら,研究者としての将来像を思い描くきっかけを醸成します.
■プログラム
1.セッションを始めるにあたっての挨拶、趣旨説明
開会挨拶(千葉大 田川彰男)
司会進行(千葉大 小川幸春)
2.セッション内容(各演題20分程度)
・演題1「国内でのポスドク」
(千葉大学園芸学部 小川幸春)
・演題2「海外でのポスドク」
(九州沖縄農業研究センター 田中章浩)
・演題3「研究,競争的資金の評価システム」
(NEDO技術開発機構 臼田浩幸)
・演題4「企業からみた共同研究」
((株)サタケ 保坂幸男)
座長(講演1,2 神戸大 井原一高)
座長(講演3,4 千葉大 小川幸春)
3.総合討論,総括(司会・座長,講演者,参加者)
4.閉会挨拶
■講演内容(各演題20分程度)
・演題1「国内でのポスドク」(千葉大学園芸学部 小川幸春)
研究者を志して大学院に進学し学位取得を目指している院生で,卒業後の進路について不安を感じている方はたくさんいると思います.本講演では,学位を得た後の一般的な進路であるポスドクについて,個人的な経験を元に話題を提供します.また本講演では,ポスドクとして雇う側,雇われる側双方の認識の相違や問題点などについても踏み込んで討論できればと考えています.
・演題2「海外でのポスドク」(九州沖縄農業研究センター 田中章浩)
大学院を修了し研究職等のポストを目指す人達等は,中々ポストが見つからなかったりして,将来に不安を感じている方も多いと思います.ポストの獲得には研究キャリアを積むことも重要であり,海外で研究経験するのも一つの選択肢です.本講演では,海外に行ったきっかけ,海外ポスドク経験での苦労話や勉強になったことなどを紹介して,これからポストを目指す人達に話題提供できればと思います.
・演題3「研究,競争的資金の評価システム」(NEDO技術開発機構 臼田浩幸)
近年,大学においても法人化の波が押し寄せ,競争的資金の獲得は研究者にとって必須のスキルとなっております.しかし,競争的資金を獲得しただけで全てが終了するのではありません.資金獲得後も,事業期間中には中間評価,事業終了後においても事後評価を受けることになります.本講演では競争的資金獲得後に実施される評価について,主にNEDOの評価システムを中心にご紹介したいと考えております.
・演題4「企業からみた共同研究」((株)サタケ 保坂幸男)
主として新知見を求めて研究を行なう大学と主として経済的利益を求めて商品開発を行なう企業では,目的・役割・手法が異なります.お互いがお互いの立場を尊重しつつお互いに成果を上げるためにはどう考え,どうしたらよいかを企業サイドからみてお話しします.具体的には研究と開発の違いと関係,研究と開発の組み合わせはどのような態様であるべきか,研究サイド,開発サイドがそれぞれどのような意識で共同研究開発に臨むべきかが,含まれます.